何を今更…なのかもしれませんが、ドラッグストアやホームセンター等で「水の激落ちくん」はよく目にしてました。
ただ、「水で?」そんなことないよね。とスルーしていました。
しかし、セスキ炭酸ナトリウムを溶かしたスプレーが主にキッチン周りの掃除に非常に便利というか向いているというか。知らないと損!と感動したこともあり、ドラッグストアやホームセンター等でもセスキ炭酸ソーダって製品がいろいろと置いてあったなぁ~と思い出したのです。
粉末のセスキ炭酸ナトリウム自体を既に持っているので、今更その水溶液のスプレーを購入する必要は全く無いと思っていますが、その蘇った記憶と共に「水の激落ちくん」も蘇ってきました。
ただ、白状しておくと実際に買ってみたのは100円ショップの類似品です。
更に白状しておくと類似品とは気づかず(気づけよ!!)、同じものが100円ショップでも売ってるんだ!なんでだろう?100円ショップはすごいなぁ~位の考えでした。
売れている商品をダイソーが。。。ってことなんでしょうけど、パッケージデザインを真似るだけで私のような人は買ってしまうんです。というお話。
さてさて。パッケージにも記載されているように『水』と認識して購入しました。
「水」でなんで汚れが綺麗になるのだろう? まぁ。全然駄目だったら100円でスプレーボトルを買ったと思えばいいかなぁ。と。
実際には…まだあまり試していないのですが、試した限りではセスキ炭酸ソーダ・スプレーの方が汚れの落ちはいいみたい。というのが''現状の感想''です。
さて。水と書かれていますが…説明をよくよく読んでみると…たくさんの疑問が湧いてきました。
ネット検索すると、恐らく製品が発売された頃から同じ話題というか問題が指摘されているようでした。
水の激落ちくんのサイトのなどの情報を一部記載すると…
- pH値が12.5以上
- 水酸化ナトリウムとしてみた場合の換算値で水酸化ナトリウムを加えているわけではありません。
- アルカリ電解水が空気中の二酸化炭素と反応し炭酸ナトリウムの結晶(粉末)ができたことによります。炭酸ナトリウムは人体に影響のない安全なものです。
中性のpH値は、だいたい7位です。pH値12.5というと強アルカリの範疇になります。
水酸化ナトリウムを加えている訳ではないと書かれていますが、空気中の二酸化炭素と反応して「炭酸ナトリウム」ができると説明されています。
空気中の二酸化炭素は「CO2」。炭酸ナトリウムの化学式は「Na2CO3」。勿論、水は「H2O」。さて…「Na」はどこから来たのでしょうか???
空気中のCO2と何かが反応して、「Na」が自然に生まれません。水の中のHやOがいつの間にか核融合してNaができた…んな訳ありません。
普通に考えて、ナトリウム(Na)は水の激落ちくんの中に含まれていたということになります。
空気の約80%は窒素(N2)で、約20%が酸素(O2)。その他が二酸化炭素(CO2)や…何だろ。アルゴン?キセノン?一酸化炭素(CO)もあるのかな。ウィキペディアの「地球の大気」のページには、窒素、酸素、アルゴン、二酸化炭素が主成分とのことです。ナトリウムは通常の空気中に存在していないと認識するのが妥当と思います。
ここで、空気中の二酸化炭素(CO2)と反応して無害な炭酸ナトリウム(Na2CO3)ができたとしましょう。反応する前はどうだったのだろうか。
化学は詳しくありませんのでウィキペディアを覗いてみると、炭酸ナトリウムは「水酸化ナトリウムとその半分の物質量の二酸化炭素を反応させるか、炭酸水素ナトリウムを熱すると得られる。」と書かれています。
これって勝手に翻訳というか、書かれている内容そのままですが「水の激落ちくんをテーブルに垂らしておくと、水酸化ナトリウムが空気中の二酸化炭素と反応して、炭酸ナトリウムが生成される。水分が蒸発すると白い粉として見える」ってことですよね。水の激落ちくんが発熱して反応している様子はありませんから、炭酸水素ナトリウムから生成されている訳ではないでしょう。
表示に誤りがある訳ですが、これは数年前から改善されていないようですので、恣意的なことなのだと思います。
とにかく「水」の化学式は「H2O」です。「Na」は含まれていません。
言葉を選びながら記述していますが、水酸化ナトリウムが含まれていることを隠蔽ないしはゴマナしているように思われます。
水酸化ナトリウムは、別称で苛性ソーダと呼ばれています。
下記のリンクにその危険性についての記述があります。
-http://sekken-life.com/life/HM_Soap01.htm
でも。ネットを検索すると…「水だから安心」と言った内容が散見されます。
自分も「水の激落ちくん」とか「100%」なんて表示から、内容は水だけだと思ってました。
実際にはpH値が12.5の水酸化ナトリウム水溶液。。。気をつけて使わないといけないですね。